小泉さん

　夜勤前の平日昼間、久しぶりにイオンに買い物に行ったら、テスト期間かなんか分からんけど高校生がいっぱいおった。男子グループも女子グループもみんな友達と楽しそうに喋っててすごい眩しかった。自分にもその時期はあったんやろうけど、羨ましいというか、ただ眩しかった。
　生命力の枯れ果てたカスみたいな今の自分が、高校生の賑やかな青春を邪魔しないように買い物を済ませた後、フードコートでなんか適当に食べようとしたんやけど人多すぎで断念。
　昼飯どこでもよかったんやけど、いつか食べに行こうと思い続けて6年ぐらい経ってるラーメン屋があることを思い出したから引っ越す前に行くことにした。（今書いてて、ここに引っ越して来てからもうそんな経ってるんかになってる。）

行った。ラーメン、美味かった。めちゃうまかった。

カウンターが８席ぐらいあるだけの小さいラーメン屋。食べ終わる頃、店内には僕、60歳ぐらいの夫婦、若い男性客。ラーメンとこの雰囲気と地味にうまいお茶を味わってたら、イオンの高校生と同じ制服の女子高生が一人で入ってきた。
　普通に注文して、店員も特に変わらず対応。雰囲気に混ざってる、日常。

まじで良かった。

顔とかはちゃんと見てへんけど、世界の美しさを見た。

それだけ。これを言いたかった。まじで良かった。

ラーメンも世界の美しさも味わえて最高の昼食やった。